■op.1 |
暗闇の中に昇る朝日のように・・・神の差し伸べた手、究極の抱擁・・・。 カノン by パッヘルベル 皆さんはじめまして。 記念すべき第1回目は、パッヘルベル作曲 激烈王道 「カノン」です。 |
お勧め度 ★★★★★ 眠たい度 ★★☆☆☆ |
■op.2 |
氷よりも冷たい悲しみを癒すために・・・絶望のふちを共に歩こう by バーバー むっしゅーの独断と偏見のページ第2回目は、前回の「カノン」とは一変し、少々、悲しい曲をご紹介したいとます。この曲は、映画「プラトーン」の挿入曲として有名になり、この映画と共に人々の悲しみを誘いました。オリバー・ストーン監督の描く戦争の不条理、平和への願い、主人公の葛藤を見事にこの曲は表現しました。最近では「模倣犯」という映画の中でも使われています。何百年も前に作曲されたものが現代の人々の心を打つというのは、なんとも不思議な感じがします。昔の人も同じ想いを抱いたに違いありません。 |
お勧め度 ★★★☆☆ 眠たい度 ★★★★★ |
■op.3 |
夏の日差しに軽い眩暈・・・木陰のベンチ腰をおとせば、いつもと違う風景・・・ ディヴェルティメント by モーツァルト
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お勧め度 ★★★☆☆ さわやか度 ★★★★★ |
■op.4 |
純白の光、透明な空気・・・ゆれる想い。 光の真中にあなたは何を見出すのだろう・・・。 by J.S.バッハ 夏の暑さも次第に和らぎ、いよいよ「〜の秋!」という、日本人がアグレッシブになる季節がやってきます。文化への想いが深まる知的な夜に、私がクラシックに目覚めるきっかけとなった曲を皆さんにご紹介したいと思います。この曲のおかげで今の私がいることは間違いありません。すばらしい曲です。 |
真っ白度 ★★★★★ 眠たい度 ★★★★★ |
■op.5 |
秘めた想い、苦悩する欲望・・・。私はあなたの温もりをわすれない・・・。 by アストル・ピアソラ 今回は、クラシック番外編です。私の中で、アルゼンチンタンゴは、すでにクラシックではないと捉えているため、あえて“番外編”としました。映画「ブエノスアイレス午前零時」の音楽としても有名になったアルゼンチンタンゴ。その中から、最も有名な曲を選びました。皆さんもご存知とは思いますが、ヨーヨーマがサントリーのCMで演奏したことによって多くのファンをつかんだ名曲です。本来、踊りのために演奏されるタンゴをピアソラは「聴くタンゴ」として確立しました。クラシックの作曲を勉強していたピアソラが、故郷であるアルゼンチンの音楽に携わっていたいという想いから作曲しました。それによって、アルゼンチンタンゴは世界の音楽としての地位を確立したと言っても過言ではありません。踊る場合もあるようですが、ほとんどは演奏のみのコンサートが主流です。通常、バンドネオンというアコーディオンのような音色の蛇腹の楽器で演奏されるのですが、バンドネオンの哀愁ある音色とは違ったクラシカルな境地を、ヨーヨーマは見事にチェロで表現しました。曲は、嫉妬、苦悩、悲しみ、すべてが入り交ざったような激しい動悸から始まります。狂おしく想う自分の気持ちを押し殺して、冷静な主旋律が優雅さを装おうとします。しかし、完全に感情を隠し切れず、所々に心の焦りが見え隠れしながら、その想いを断ち切るかのごとく、どんどん鋭さを増す楽曲の勢い。深呼吸も今の感情を抑えるにはあまりにも微力な衝動にすぎない。ままならない気持ちを抑えきれない・・・。そう、私は、あなたの温もりが恋しい・・・。私は、この曲にとても切なくやりきれない想いを感じます。このホームページのイメージと少し違うような気がしましたが、誰しも苦しみや悲しみを怒りに任せてぶつけてしまいたいと思うことがあるはずです。しかし、プライドが自分を邪魔して平常を装い、「なんてことない」と自分にうそをつくものです。そんな人間性を表現したいわば、人を映す鏡のような曲です。 |
踊れる度 ★★☆☆☆ 苦悩 度 ★★★★☆ |
■op.6 |
by マスカーニ クラシッ少々ご無沙汰してしまいました。皆さんに忘れられていそうですが、それでもむっしゅーは書き続けます!久々の今回は、マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲を紹介します。歌劇中の一節に使われた曲なのですが、曲があまりにも有名な為、私は曲だけで歌劇についてまったく知識がありません(汗・・・なんじゃそら〜状態ですが、あえて、今回は歌劇の内容は軽く、この曲から感じるむっしゅーの独断と偏見に満ち溢れた感性で、お話したいと思います。簡略ですが歌劇のあらすじは、とある戦争で軍隊を除隊した青年が、村の娘をめぐる争いに巻き込まれ、悲劇的な恋に落ちてしまうといったものです。この間奏曲は、舞台転換の間に演奏された曲ですが、あまりに美しい旋律に聴衆はこの曲を有名にしてしまいました。恋に落ちた2人が静かに手をとりあい、永遠とも思える満ちた愛情を決して失いはしないという強い想いと、それゆえの切ない想いに葛藤する様が見え隠れします。夢であったなら覚めないでほしい・・・そう思う2人の愛情は果てなく永遠とも言えるのです。曲は穏やかに流れ、弦のまっすぐな響きが、糸のように紡ぎだされ、落ち着いた低音に支えられたまま響いてゆきます。次々と終わりなく紡がれた旋律は、2人の恋を祝福するかのごとく、飛躍し、大空を舞う鳥のように自由に風の中を羽ばたき、そして、安らぎと安堵を手にします。これ以上の幸福がこの世に存在しないことを2人は確かめ合うのです・・・。この曲は、なんとマスカーニが25歳のとき、懸賞つきオペラコンクールに応募したのをきっかけに、世に出ることとなった曲です。今も昔も懸賞にはやられてしまうもんなんですねぇ(^^;メルマガが大量にきたりしてませんか?・・・私は大量です(爆・・・話を戻しましょう。私は歌劇の内容をまったく知りません。しかし、曲のもつ印象というものは、大きな創造を私に与えてくれます。皆さんが日ごろ何気なく耳にする音楽に耳を傾けてみてはいかがでしょう。この時期は、クリスマス曲が多くなります。その曲が聞こえると、クリスマスを実感する自分がいたりしませんか?除夜の鐘の音が聞こえれば、年の暮れを感じ、琴の音色が厳かに響けば、お正月。それは、曲や音がもたらすインスピレーションなのです。人にとって音楽というものは、感情や、思考を左右できるほど大きなものです。このページをごらんの皆さんは充分にわかっていらっしゃるとおもいますが、音楽は数ある芸術の中でも、本当に心に近い芸術なのです。 |
眠たい度 ★★★☆☆ 淡い恋度 ★★★★☆ |